今日は、教育民生常任委員会行政視察2日目で山梨県韮崎市に来ています。
研修内容は「高齢者の健康づくり生きがいづくり事業について」です。
「高齢者の健康づくり生きがいづくり事業」は、13の項目からなる事業ですが、今回は、その中の「いきいき貯筋クラブ事業」、「いきいきほっとサロン事業」、「筋力向上教室事業」、「シニア健康サポーター育成事業」の4つについて研修を行いました。
「いきいき貯筋クラブ事業」は、平成17年度に在宅介護支援センターの介護予防事業(転倒予防教室)の新規事業として開始。平成17年度より、体力つくり指導協会に事業委託し、現在に至る。平成18年度からは改正介護保険法の地域支援事業の一般高齢者施策として開始。一般高齢者を対象に、各地域の公民館で体力づくりの教室を開催している。教室は、自分にあった運動を続けることができるよう、専門スタッフ等への委託としている。また住民の力も活用し、教室ではシニア健康サポーターの協力も得ながら教室も開催している。平成20年度も継続して実施している事業である。
「いきいきほっとサロン事業」は、平成15年度より開始。地域介護予防事業のひとつとして、市内に居住する65歳以上の一人暮らしの高齢者及び75歳以上の高齢者を対象に、閉じこもりがちに暮らしている高齢者が気軽に出かけ、仲間作りができるように、地域の役員、民生委員、ボランティア等の方々が協働でレクリェーション等を企画し運営するもので、韮崎市社会福祉協議会に委託して実施している。
「筋力向上教室事業」は、平成18年度より新規事業として韮崎市立病院(理学療法士)に委託して開始。平成19年度からは民間事業所を活用し個人の理学療法士の協力のもと事業を拡充した。介護予防プランに基づき、筋力低下予防トレーニングや筋力向上のための支援を行う。対象者は送迎があり、平成20年度からは、個人の理学療法士の協力のもと継続実施している。
「シニア健康サポーター育成事業」は、平成18年度より、新規事業として開始。地域の介護予防事業の企画・運営を行政とともに行い、参加者を支援するサポーターを養成する。平成19年度には、地域で介護予防を推進できる指導者を育成し、地域での活動をより自主性の高いものにするため、運動指導者育成コースを設け、年4回の養成講座と報告会を開催している。平成20年度も同様に実施する。
韮崎市での行政視察では、いかに健康寿命を延ばすかが課題をとらえ、例えば、要支援・要介護1の方が悪くならないでいることが予防と考えており、12名の保健師が特定高齢者を見つけやすくするように様々な努力をされており、行政が今後の介護予防というものに対してしっかりとしたビジョンをもって積極的に施策を展開していることが理解できた。
今回の2日間の行政視察は、大変、実りがあるものであり、今後の白石市政に反映できるよう努力していきます。